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やってみたことまとめ
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カダヤシ捕獲器を作ろう
2015年9月〜
最近、外来種が大きな問題になっていますよね。
このホームページを作ってる人(大学生)は、将来専門にしたい分野が淡水魚類の生態系だということもあって、外来魚問題をなんとかしたいという思いが強い人です。
外来魚といえば、ブラックバス・ブルーギルをご存知の方も多いとおもいますが、
今回注目するのはカダヤシという魚です。
目次
カダヤシとは
参考にした捕獲器
捕獲する仕組み
実際に作成した捕獲器
カダヤシとは
カダヤシ目・カダヤシ亜目・カダヤシ科・カダヤシ亜科に分類される北アメリカ原産の魚で、
ボウフラ(蚊の幼虫)を駆逐するために1916年に日本に持ち込まれた(名前の由来ともなっている)
在来種のクロメダカと酷似していて、ニッチ(生活する場所や食べる餌)も似ているので、メダカと競合している。
地域によってはメダカや他の在来種が駆逐されており、問題視されている
(ただしメダカが減少した原因はカダヤシだけではない)
つまり、生命力が強く、在来種に悪影響を与えるので問題であり、またメダカとよく似ているので、メダカと置き換わったことに気づかれないんですね。実際、散歩コースのある池で捕獲したカダヤシを、集まってきた散歩中の人たちに見せると、ほぼ全員がメダカだといいます。カダヤシの存在が一般の人に知られていないのは大きな問題です。
もちろんですが、悪いのはカダヤシではなく、カダヤシを連れてきた人間です。
外来種だからという理由で殺すのではなく、在来種を絶滅させないために仕方なく殺すわけです。
参考にした捕獲器
カダヤシが生息しているような小さい川や浅い池で使用できる一般的な仕掛けは、
「もんどり」か「びんどう」です。
びんどうは、自由研究などでペットボトル製のものを作ったことがある方もおられるかと思います。
もんどりは、狙う魚によって種類がいくつかあります。



一般的な川魚を捕るためのもんどりです。
川魚の他、カニやカメも
狙うことができるもんどりです。
一般的な川魚用のびんどうです。
捕獲する仕組み

川魚には、物に沿ってしか泳げないという性質があり、もんどりやびんどうといった捕獲器はその性質を利用して作られています。
仕掛けの外側にいる魚は、仕掛けの壁に沿って凹んでいる部分から中に入ることができますが、一度入った魚は出られないという原理です。(図は手書きなので汚いです笑)ただし、凹みの角度や、入り口と魚の体長の相性などによって捕獲率はかなり上下します。逆に言うと、凹みや入り口の工夫は捕獲することができる魚の数を決める重要なポイントで、捕獲した魚の数は、作った捕獲器の精度を示すことになります。
実際に作成した捕獲器
網でできたもんどりを参考にして作成した「もんどり型捕獲器」です。野菜乾燥用ネットを改造して作りました。
プラスチック製のびんどうを参考して作成した「びんどう型捕獲器」です。書類などを入れるプラケースを改造して作りました。
「びんどう型捕獲器」を改良して作った「びんどう型捕獲器(改良版)」です。捕獲器の凹みと入り口を改良しました。
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