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ヒメウズラ孵卵&飼育日記

2015年5月〜
以前からウズラを飼いたいなと思っていたのですが、どうせ飼うのなら卵から孵したいと思っていたところ、京都大学孔雀同好会の方から孵卵器をお借りすることができたので、この企画を実行しました。
目次
ヒメウズラとは
使用した機材
保温&転卵時のやり方・注意
孵化後の育て方・注意
⒈ 有精卵購入
⒉ 保温&転卵
⒊ 孵化〜生後10日
※餌のやり方
生後10日以降〜
ヒメウズラってどんないきもの?
キジ目キジ科ウズラ属体長は8-10cmほどで、ウズラの半分ほどの大きさの鳥類。ウズラが家禽として飼育されることが多いのに対し、ヒメウズラはペットとして飼育される。鳴き声はウズラと比較して小さく、鳴き声が近所迷惑となりにくいこともペットとして好まれる要因である。オスはやや青みがかった灰色で、顔は白く、頭と背の部分にかけて黒のまだら模様がある。胸から腹にかけては赤茶色をし、喉部分に白と黒のはっきりとした月の輪状の模様があるものとブルーフェースと言って月の輪状の模様がないものがある。メスは頭と背の部分にかけて褐色の地に黒の細かいまだら模様があり、胸から腹に掛けては模様がない。色変わり種としてホワイト、オレンジ、シルバー、シナモン、パイド等様々な羽色が存在し、同じつがいから様々な羽色のヒナが誕生することもある。ヒナのうちは虹彩がないが成長と共にオスは橙色に変化し、メスは黒いまま変化がない。生後6週ほどで色変わりして大人の羽色となるため、孵化直後ホワイトであっても、しばらく成長するとブラウン色となるなどの羽色の変化がある。
Wikipediaより
使用した機材
孵卵器…卵や雛の保温に使います。
自動転卵機能がついているものもあります。
「ぴよたま60」という製品です。
ひよこ電球…雛の保温に使います。孵卵器より保温精度が悪いですが、安いです。ひよこ電球自体には加熱機能しかないのでサーモスタットと接続して使います。
マルカンの保温電球40Wです。(雛の数や水槽の大きさに合ったW数の電球を買ってください)
サーモスタット…ひよこ電球と接続して、保温に使います。保温温度を調節できるので、
雛の成長段階に合わせて温度を調節します。
アサヒの電子サーモスタットです。
保温&転卵時のやり方・注意
まず、卵を孵すためには3つのポイントがあります。それは、保温と保湿、転卵です。
保温・保湿は、親鳥が卵を温める温度と同じくらいの温度と湿度で卵を維持することで、
転卵とは卵を一定時間おきに回転させることです。胚(将来雛になる部分)は卵の中で発生しますが、卵を回転させないと胚が卵の内側にはりついて死んでしまうので、それを防ぐために転卵をします。
 
保温・保湿時の注意…孵卵器を開けるときに孵卵器の中の温度・湿度が下がりすぎないように気をつける
 
転卵時の注意…忘れないようにする(笑) 回転させる方向は揃えて、一回の転卵で約90°回転させるようにする

 

孵化後の育て方・注意
孵化直後の注意…先に孵化した雛が、まだ孵化していない卵を蹴ったり、他の雛の孵化の妨げになることがあるので、一匹以上の雛が孵った後は卵と雛を隔離したり、できるだけ離すようにする
 
雛が小さいときの育て方の注意…幼い雛は体温調節機能が発達していないので、保温する (雛の保温は孵卵器または、ひよこ電球で行います) 雛は一度に多くの餌を食べることができないので、餌と水をこまめにやる
雛は濡れると体温が下がり弱ってしまうので、水入れは雛たちが誤ってはまらないような容器を用いる
⒈有精卵購入
ピヨカンオークションというサイトでヒメウズラ卵を15個購入しました。このうちの何個が有精卵かはわかりません。おたのしみです(笑)
ピヨカンオークションサイトhttp://www.piyokan.com/cgi/s_auction/start.shtml
 
まず、卵をそれぞれ区別するために、卵の底(とがっていない側)に記号(あ・い・う等)を書きます。
次に、転卵する方向を揃え、転卵忘れを防止するために卵にそれぞれ4つの記号(1・2・3・4等)を書きます。
卵の大きさはこのくらいです。
2.保温&転卵
卵を孵卵器の中に並べます。
くっつけすぎず、離しすぎずの位置におくと転卵しやすいです。この孵卵器にはネットがありますが、そこがツルツルした孵卵器には、卵が振動等で転がらないようにネットを敷くといいです。
上の大きい卵は、一緒に孵卵したニワトリの卵です。
転卵する際は、卵を軽く持って、ゆっくりと回転させます。一回の転卵で約90°回転させます。
孵化直前の卵の様子です。雛が卵の内側から殻をつつき、
殻にヒビが入っています。
この段階から孵化までに1〜2日かかります。
転卵を開始してから孵化までの記録です。転卵記録をつけると、あとから参考になるだけでなく、前回いつ転卵したか忘れてしまったときに便利です。
ヒメウズラ卵は、孵卵開始から孵化までに20日かかりました。
また、購入した15卵のうち、有精卵は8卵でした。
今回の転卵は、交代制で行ったので、1日の転卵回数が日によってバラバラだったり、転卵目安時間の6時間を超えてしまったりしましたが、有精卵は全て健康な状態で孵化しました。
3.孵化〜生後10日
孵化直後の雛です。全身が濡れた状態で孵化するので、
体温が下がらないように保温しながら乾くのを待ちます。
雛は体が乾くと動き始めます。雛が孵化途中の卵を蹴らないように隔離します。
黒い雛や、無地の雛、トラ柄の雛などがいます。
ヒナたちが孵ったときの動画です。生まれてすぐ歩けるようになり、しばらくするとしきりに走り回るようになります。(動画をクリックするとYouTubeに飛びます)
孵化したあとの卵の殻です。
卵の切れ目は孵化のために、雛がつけたものです。
中には発生時の排泄物が残っています。
有精卵が孵化した時期の無精卵です。
無精卵は、発生しないので中身が変化していません。
※卵の中に細菌が侵入いていた場合、孵卵開始5日後くらいから悪臭を放つので、取り除きます。
孵化直後の雛の大きさはこのくらいです。
孵化から約一週間後、雛を孵卵器から水槽に移しました。
生後一週間はまだ保温が必要なので、
水槽のフタに穴を開け、ひよこ電球を取り付けます。
ひよこ電球をサーモスタットに接続し、サーモスタットの測温部を雛たちくらいの高さに設置します。
右端のカップは、水入れです。雛たちがはまらないような容器を水入れにすると良いです。
生後八日のヒナの動画です。歩き回ったり、餌をついばむのに忙しい様子でとてもかわいいです。
最後に温度計を設置して、飼育の準備が整いました。
今回は30㎝水槽に雛3羽を入れました。(残りの5羽は京都大学孔雀同好会の方が飼育することになりました)
雛は、よく食べ、よく寝ます(笑) 
眠っている雛はとてもかわいいです。
体重測定も欠かさず行います。体重測定は、雛がちゃんと成長しているか確認するのにとても重要です。
また、成長が終わると餌を変える必要があるので、成長が終わるまで体重測定を続けます。
6月23日(生後8日)
生まれた直後は短かった羽の様子が変わってきました。
小さな棒状の羽の原基ができてきています。
※餌のやり方
餌はラウディブッシュ ブリーダータイプを購入しました。
http://www.amazon.co.jp/PCNF-ラウディブッシュ-ブリーダータイプ%E3%80%80ミニ%E3%80%80750g/dp/B005LL99S2/ref=sr_1_12?ie=UTF8&qid=1443030529&sr=8-12&keywords=ラウディブッシュ
ペレット状の餌で雛には大きすぎたので、砕いて粉状にすることにしました。ミキサーに4分目くらいまで入れ、何回かかけて大きな粒が残らない粉状にします。
一回餌をやるごとにミキサーにかけるのは大変なので、たくさんかけて、瓶に入れて保存します。
生後10日以降〜
6月29日(生後14日)
3羽並んで寝ています。とてもかわいいです(笑)
羽もだいぶ伸びてきました。隙あらば飛びたいようで、いつも飛べるチャンスをうかがっています笑
1mくらいの距離なら飛ぶことができるようになりました。
生後二週間のヒナの動画です。体が少し大きくなり、外の世界に興味を持ち始めています。
水を飲むヒナの動画です。水を入れる容器はヒナがはまったり、倒したりしないようなものを選びます。万一はまり、体が濡れた場合はすぐにタオルなどで拭き、ドライヤーを当てて乾かします。(濡れたまま放置すると体温調節ができなくなって弱って死んでしまうことがあります)
エサをついばむヒナの動画です。他のヒナに食べてしまわれないように一生懸命食べます笑
6月30日(生後15日)
昼過ぎに初めて散歩に行きました。
今まで水槽や部屋の中くらいしか歩いたことがなかったので、雛たちは外の世界に興味津々です。
目を離すと猫やカラスに襲われる危険があるので、散歩しているときは常にそばで見守ります。
ウズラはひなたぼっこが大好きです。
雛たちは自分たちでひなたぼっこができ、
安全そうなところへ行くので見守ります。
また、ウズラは砂浴びも大好きです。砂浴びができるような砂場があるところへ散歩へ行くと良いです。
二回目の散歩の動画です。真夏の真昼だったので、ヒナたちも暑かったのか、砂場に座り、喉をプルプルさせていました笑
7月7日(生後3週間」
ヒナたちが誕生してから、人を親と思わせるよう刷り込みをしてきました。完全にうまくいったわけではありませんが、手乗りはしてくれるようになり、頭も撫でさせてくれるようになりました。
7月13日(生後約1ヶ月)
三回目の散歩中、1羽のヒナが逃走しました。かなりの長距離を飛び、遠くの草むらに降りたのを見たのが最後、見つけることはできませんでした。しばらく散歩はおあずけです。
写真はその後撮影した残りの2羽です。
7月25日(生後約5週間)
ヒナたちはずいぶん大きくなりました。体重も増え、体が丸くなってきました。少しずつ野生を取り戻しつつあるのか、黒いヒナは手乗りを嫌がるようになってきました。
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